1.約2ヶ月ぶりの再会
約2ヶ月、同僚は病気治療のために休職していた。
彼の患っている病気は「潰瘍性大腸炎」。
現在難病に指定されている病気だ。
安倍晋三元首相もこの病気を患っていたと聞く。
過去、1週間ほどの離脱はあったが、ここまで長期の離脱はなかった。
だからこそ心配ではあった。
戻って来れるかどうかもわからなかったから。
「潰瘍性大腸炎」という病気は最悪の場合、死にいたるという。
彼は、僕以上に「死」と向かい合っているのだ。
2.潰瘍性大腸炎について
・原因:不明
・治療:薬物療法。重症時は大腸摘出手術。
・難病情報センター:潰瘍性大腸炎3.誰しもが罹患する
「潰瘍性大腸炎」は後天性の病気だ。
同僚に聞いてみたところ、彼が罹患したのは20歳ごろだったらしい。
トイレの尋常ではない鮮血で気がついたといっていた。
痔を疑ったらしいが、結果として「潰瘍性大腸炎」を患った。
普段は至って気さくな彼だが、やはり時折体調が崩れる。
出血があるせいで「貧血」に悩まされているようだ。
何より使用している薬に苦しめられていた。
薬が体に合うか合わないか。
本人にとってこれが1番大切なことだろう。
初回発症の多くは15歳〜30歳であるらしい。高齢での発症も見られる。
そう、明日は僕が罹患するかもしれない。
4.僕に何ができるのか
彼のために何ができるのか?
僕にできるのは、普段と変わらない接し方をすることだ。
笑顔で話をし、明日に希望を持つ。
彼の体調は心配だし、おそらくずっと戦い続けるであろう彼を思うと胸が苦しくなる。
だけど、僕は彼の病気を治すことはできない。
せめて、笑顔だけでも。そう思いながら接している。
「今を大事に」
このことを強く感じた。
明日なにが起こるかわからない。
それは自分の身にも起こりうるのだ。
事故、病気、天災。
それまでの日常を遠くへ押しやってしまう「何か」が起こる可能性は常にある。
むしろ、何も起こらない可能性など限りなく低いだろう。
「今を大事に」
友を、家族を、そして、自分を。
「今」があるうちにできることを。
それでは良い1日を。