1.獄激辛の恐怖
![](https://asoblo.com/wp-content/uploads/2021/05/F77BDCB5-4434-4671-8C94-D45E396D378B.jpeg)
ある日の昼休み。
僕のスマホに妻から連絡が入った。
添付された画像を見て、僕は思わず気を失いそうになる。
「なぜそれを買ったんだ」
心の中で盛大につぶやく。
ペヤングの獄激辛シリーズの新作が出ていることは知っていた。
そして、それが写真にある「獄激辛坦々」であることも。
知っていた。知っていたけれどあえて避けてきた。
なぜなら、前回獄激辛カレーでトラウマを植え付けられたからだ。
【ペヤング獄激辛カレー】イケると思ったら逝った! 超危険なペヤングやきそば食べて見た。【後悔しかない】
あれからというもの、ペヤングの獄激辛シリーズにはもう手を出さないと決めていた。
だというのに。
何故、手を出したんだ? 妻よ。
君も一緒に獄激辛カレーで地獄を見たじゃないか。
2.妻、激辛坦々の前に散る
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「一口でギブ。残しておくね」
妻は獄激辛坦々の前にあっさりと敗れ去った。
しかし、ちょっと待ってほしい。
残しておくとは?
残っているのか?
帰宅までまだ6時間くらいありますけど?
パッサパサになってない?
ていうかこれが僕の夕飯なの?
言いたいことはたくさんある。たくさんあるが。
「はい、頑張ります」
僕の指は勝手に入力して送信していた。
そういうものだよね?
その日は、ひどく憂鬱な午後だった。
獄激辛の恐怖は未だ体に染み付いて拭いきれていない。
出来上がりの写真からは、その凶悪さが伝わってこない。
だからこそ油断してしまう。
食べれると錯覚してしまう。
ペヤング獄激辛は長く後を引く辛さ。
ずっと口に痛みが残る。
水や牛乳では癒しきれない痛みに、長く苦しむ。
その結果、恐怖が体に刻まれる。
「怖い。帰るのが怖い」
どんなに憂鬱に苛まれようとも、残念なことにその時はやってきてしまうのだ。
3.僕の戦い。そして
![](https://asoblo.com/wp-content/uploads/2021/05/jacob-mejicanos-8XBnhU3vfYw-unsplash-2.jpg)
やっぱ人が食べていいもんじゃない!
なんとか食べ切ったけれども!
ちっとも楽しくない!
その後の夕飯の記憶がない!
坦々てなんだ?
辛すぎて、他の味を何も感じなかったよ!
というわけで、なんとか夫婦で食べ切ることができました。
ですが、無理して食べるべきじゃないと僕は思います。
残すことへの後ろめたさが僕を動かしましたが、決してオススメしません。
想像を絶する辛さです。
これは残していいと思います。
体を壊してからでは遅いですから。
食べ物で遊ぶのは決して許されることではないでしょう。
せめておいしく食べられる範囲の辛さにしてくれたらな、と願う次第です。
それでは良い1日を。