1.警察に届けるべきか?
おわかりいただけたであろうか?
わかりづらくて恐縮だが、「松に鶴」である。
花札に置いて貴重な20点札だ。
花札の「こいこい」において三光、雨四光を組むための幅が狭まり、五光、四光ができなくなるという非常事態。
これではゲームが盛り上がらない。
果たして持ち主の心境やいかに。
仕事へいく道すがら、大事な落とし物を見つけてしまった僕は気が気でない。
しかも、近くに「萩に猪」も落ちていたのだからいたたまれない。
「猪鹿蝶」という花札に置いても花形の役が組めなくなってしまうとは。
これはつまらないゲームになってしまう。
僕はボードゲームが好きで、こういったアナログゲームも嗜むから落とし主の嘆きが痛いほどわかる。
わかるが。
落とし主には申し訳ないが、僕は通勤を優先させてもらった。
誰かいい人に拾ってもらえるといいな。
そう、願わずにいられなかった。
2.まとめ:自分を褒めよう
不思議な出会いだった。
落とし主の幸運を祈りながら自分の幸運を喜ぶ。
これもまた1つの出会いだと思う。
誰かに自慢できるようなものではないが、少なからず僕は楽しかった。
「いったい、誰がこんなところに?」
ちょっとした謎解き感覚で、この落とし物と向き合うことができた。
わずかな時間ではあったけれど。
これから仕事に挑むという心境の中でいいリラックスになった。
そして、この些細な出会いを気付ける状態にあった自分を褒めたいと思う。
大人になれば誰も褒めてはくれない。
「誰かに認められたい」
そう願うのは自由だが、果たして望んだ通りにいくだろうか?
むしろ、人に期待するのはやめて、自分で自分を認めてあげよう。
人に評価を求める人生はやめよう。
自分の人生は自分で評価していこう。
少しずつ日常が変わっていくはず。
きっと、些細なことも幸福に感じる日々が待っているから。
それでは良い1日を。