1.言葉のボドゲ「ワードバスケット」
とうとう、このゲームをする日が来た。
小学校に入学した息子は、日々ひらがなの勉強に励んでいる。
たくさんの言葉を覚えて、会話の幅も広がり、彼の成長には喜ぶばかり。
ならば、僕がより鍛えようじゃないか、というわけで今回とりだしたのは「ワードバスケット」。
僕の部屋で、その日が来るのをずっと待っていたであろうこのゲーム。
ようやく日の目を浴びることができて僕は嬉しい限り。きっとこのゲームも喜んでくれているはず。
さあ、プレイしてみよう。
2.ルールはしりとり
・対象年齢:10歳(6歳)〜
・プレイ人数:2〜 8人
・プレイ時間:10分
・難易度1/5
準備とルール
・1人につき5枚のカードを配る。
・残ったカードは山札にする。
・山札からカード1枚めくって、空き箱に出しスタート。(数字の書かれたワイルドカードなら、引き直し。文字の書かれたワイルドラインカードなら、文字のどれか)
・箱の中の文字で始まり、手札のカードの文字で終わる3文字以上の単語を考える。(ハンデとして2文字にしてもよい)
・思いついたら、単語を声に出しつつ手札のカードを空き箱に入れる。(順番はなく、早い者勝ち)
・出されたカードを始まりの文字として、新しく単語を考えカードを出す。これを繰り返す。
・最後の1枚になったら「リーチ」と宣言し、4文字以上の言葉でカードを出して終わり。(宣言を忘れたら1枚山札から引く)
・伸ばし、小さい「つ」、「や、ゆ、よ」は1文字とする。
・伸ばしの時は「あ〜お」、「やゆよ」はそれぞれ「やゆよ」につながる。
単語が思いつかない時
・単語が思いつかない時は、「リセット」ができる。持っている手札をまとめて「リセット○枚」と宣言してカードを捨てる。このとき、1番上のカードが次の始まりの文字になる。(数字の書かれたワイルドナンバーカードは上にできない)
・捨てた枚数+1枚を山札から引き、手札とする。
3.子供にはハンデを
彼はまだ小学生になったばかり、ハンデとして2文字からでもよしとしよう。
僕はハンデなし。
ルール説明を終え、ゆっくりとしたペースで始まるゲーム。
息子が頑張って言葉を考えている姿を眺めながら、ときどき質問に答えていく。
短い単語ながらもよくもまあ出てくるものだな、と感心しながら微笑ましく見ていた。
さて、父の力を見せつけますか。
長い単語でビビらせてあげようじゃないか。
さて……。
どうやら、脳が眠っているようだ。
息子は疑問に感じていたかもしれない。
小さな声でブツブツ呟き出した父の姿に。
そうこうしている間に息子に勝たれてしまった。
すっかり忘れていた。「リセット」が出来るということを。
1枚手札が増えるけれど、なんてことはない。きっとすぐに取り返せる。
冷静を装いながら、僕は次のゲームを要求した。
嬉々とした息子をよそに、このゲームの難しさを痛感しつつある父の姿がここにあった。
相変わらずのスローペースで進む。手が止まったら迷うことなく「リセット」。
それを見た息子も「リセット」。
長考する父、ゆっくりだが着実に手札を減らす息子。
このゲーム、こんなにスローなゲームなのだろうか?
本来はもっとスピーディなゲームのはずだ。
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俺が俺がと、入れ替わり立ち替わりカードが投げ込まれ、怒涛の展開を見せるはずのゲームだ。
ところがこの平和ぶり。
言葉が全く浮かばない。まるで大勢を前にステージに立ったかのよう。
ハンデなんていらないんじゃないか?
僕の焦りをよそに、息子は淡々としりとりを繰り返していく。
悔しいけれど、僕の負けだ。
まとめ:ルールは簡単。子供もできる。多人数で楽しい。
自分の語彙力を思い知らされてしまった。
結構自信があったというのに。
言葉に自信がある人ほどプレイして欲しい。
真実を思い知らされるから。
5人くらいでプレイしたらどうなってしまうのだろう?
怖くもあるけれど、きっと楽しい。
しりとりという、誰もが知っているゲームをカードゲームにしたこの作品。
小さな子から大人まで、2人から大人数まで。
さまざまな状況に対応出来るボードゲーム。
そして、言葉を覚えようと思わせてくれるボードゲーム。
それが「ワードバスケット」。
さて、本を読もうかな。
それでは良い1日を。