さもえど太郎著「Artiste(アルティスト)」
あらすじ
舞台はパリのレストラン。
毎日皿洗いを続ける気弱な青年ジルベールと、明るい新人マルコの出会いからストーリーは始まる。
皿洗いの青年は実は味覚と嗅覚が非常に優れており、ソースのわずかな差に気づくほどの舌の持ち主。元は料理人だったが、あることがきっかけで皿洗いに降格されてしまう。
しかし、青年の気弱な性格はそれを良しとし、日々変わらぬルーティンに満足すら得ていた。
そこに現れた、新人のマルコ。持ち前の性格で次から次へと仕事を変え、自分の本当にしたいことを探している。
ジルベールの下で教えを受けていたマルコは、やがてジルベールの実力に気がつき、彼が本当は料理を作りたがっているという本心を知る。
マルコは、大人しく気弱なジルベールの力になるべく奔走する。
ジルベールの気持ちがよくわかる
まあ、僕にはジルベールほどの特殊な力はないのだけれど、彼の性格については非常に共感できる。
なぜなら、僕もひっそりとやり過ごしたいから。
忙しさに翻弄されるくらいなら、平凡なルーティンに身を任せていたい。
前に出ることなく、静かに平和に日々を過ごしたい。
彼がコミュニケーションを苦手としていることもまた理解できる。
社会人になると、尚更苦手になっている気がする。
自分の今、そして、自分の仕事について考えてみたくなる作品だった。
最後のページで、僕は涙を浮かべた。
物語の登場人物たちは、やがてジルベールに再び料理をさせるべく協力していく。
そこに描かれる人の暖かさ、優しさに胸が熱くなるのを感じた。
そして、最後にジルベールが一歩を踏み出す瞬間はまさに感動の一言。
古巣を出て、引っ越す予定の部屋で彼が口にする言葉。
「この部屋に友人を呼びたい」
ラストカットのジルベールの一言で、僕の涙腺は崩壊寸前だった。
その言葉は、人との繋がりが希薄な僕自身に重くのしかかった。
同時に、前に進んだジルベールの姿に背中を押された気がした。
僕もまた前に進もうと心の底から思えた。
早くも続きが読みたくなった。
正直、1巻で綺麗にまとまりすぎていて、ここで終わってもいいんじゃないと言うのが素直な感想。
そして、2度読んでもらいたい。全ての辻褄が繋がった状態で読み返すと、まるでミステリー作品を読んでいるかのようにスルスルと読み解け、新たな楽しさがある。
ぜひ、楽しんで欲しい。
特に仕事に疲れているあなた。人間関係に疲れているあなた。
歩みを止めようとしているあなたにこそ読んでもらいたい。
ジルベールの成長は、きっと背中を押してくれるはずだ。
電子書籍には10、11インチのタブレットがオススメ
僕は11インチのiPad Proで電子書籍を読むのだけれど、このサイズ感がたまらなくいいんですよ。
大きすぎず、小さすぎず、片手で持っても辛くない。
ベッドで横になりながら読んでも苦にならない。
こんなに素晴らしいものがあるんですよ。
僕はオススメしたい。
10〜11インチサイズのタブレットを。
1番のオススメはiPad Pro11インチです。
これは本当に僕の生活の根本が変わりました。
なんせ、このブログもiPad Proで書いているので。
後、お絵描きする人にもオススメ。もしかしたら液タブが必要なくなるかも?
パソコンとまではいかないまでも、準ずるぐらいには位置していると思います。
是非、家電量販店で実機を触ってみてください。
これがあれば、本棚を縮小できるでしょう。
正直、Proはお値段が高いのでこちらのAirもオススメです。
処理速度はProと大差ないです。性能は申し分ないのでお絵描きする方も是非。
2020年モデルはApple Pencil第2世代に対応しています。
Amazonといえばこのタブレットを忘れてはいけません。
Amazon特化のタブレット端末ですので、Amazonのサービスを多数利用する方には選択肢の1つとして見てはいかがでしょうか?
こちらは主に生活用ですので、仕事には不向きです。(使えないことはないかも?)
気軽に使えるタブレット端末です。
セールの時を狙えば、だいぶ安く手に入れられるでしょう。
これらタブレット端末で、豊かな読書習慣を手に入れて見てはいかがでしょうか?
それでは良い1日を。